床暖房の温度
暖房の種類によって、私たちが体感する暖かさは、さまざまです。
暖かいと感じる風を感じるものや、近づくと熱く汗ばむほどのものや、人間にとって
その感じ方は異なります。
いったい床暖房の輻射熱の暖かさとは、いったいどのようにイメージできるのでしょうか。
その感じ方は、まず、天気の良い太陽の下での、陽だまりの暖かさといったイメージでしょう。
つまり、ストーブやガスから燃焼される「火」の暖かさでもなく、電気から送られる「温風」でもない、ぽかぽかと心地よい温度であります。
床暖房の温度設定を約30℃に保温した場合、8~13ミクロンという長い波長の赤外線が放射されています。
これは、太陽からの赤外線と同じもので、私たち人間の体の「温点」を刺激します。
つまり、皮膚を通じて温点を伝えるという暖かさは、自然界に似たような感じ方を与えるものになります。
また、床上の表面は、30℃ほどの低温に保たれているため、その温度がうまく空気中に循環されて、部屋全体に暖かい空気が回り込む仕組みになっています。
また、床面が30℃の温度のとき、床から20~30センチ離れた位置から天井までは、20℃ほどの温度になっており、室内の場所によって、部分的に温度差が生じるといった問題もなく、足元から全体へ暖かいと感じる熱を送り込むことができるのです。
人間は、暖房の設定温度が高ければ、暖かくなると考えがちです。
しかし、たとえ体や部屋の一部分だけが、35℃ほどの暖かさがあっても、部屋の床面や体の足元の温度が低く寒ければ、なかなか快適とはいえません。
つまり、床暖房での体感温度が20℃前後であっても、体全体にその温度を感じているため、心地よい暖かさとなり、満足できるのです。